~ゆるふ らいふ~

緩んでホッとして我に還っていくわたしの記録

このドキドキを感じ切ってみよう

先日、ここ数年で1番の動悸を体験した。汗も滲んで心臓バックバク!

 

そんな状態になるんだから、さぞかし大変なことが起こったのだろうと自分でも思いたいけど、動悸の原因は【市役所への電話】だ。

 

ひきこもり絶頂期の頃なら間違いなく電話でも瀕死レベルの一大イベントだとは思う。

でも絶頂期からは既に7年ほどが経っている。

 

1歩1歩ゆっくりではあるけど、自分のペースで進んできた結果、

今では外へ出ることや人と会うこと、電話や来客でもそこまで緊張はしなくなってきた。

 

現在がそんな感じで落ち着いていた状態だったからこそ、市役所への電話で絶頂期並みのド緊張&恐怖を感じるとは思わなかった。

 

以前の勤め先が市役所だった。ということが原因として大きいのは自分でもわかってはいたけど、とはいえそこまで緊張するか?というわかりやすい心の反応に驚いた。

 

税金関係のことで確認をしたかったのだけど、その日はすでに時間外。翌日に電話をすることにしたものの、『明日電話しなきゃな…』って思い出すたびに憂鬱が止まらなかった。

 

『電話をかけたら、「すみません」から始めるか「こんにちは」から始めるか…。』

普段は考えもしないようなことを頭のなかで考えている自分に気づいて、自分へ声をかけながら意識を逸らしていた。「明日は明日の風が吹く。大丈夫だよ!」ってね。

 

そして次の日。電話をかける直前、動悸がピークに!

 

『めっちゃドキドキしてるなぁ…』と、頸動脈に指を当てると、皮膚が驚くほど跳ねていた。その感触でさらに緊張しそうだったけど、ここが自分の変化の見せ所。

 

『このドキドキを感じ切ってみよう』と意識した瞬間、指に強く感じていた頸動脈ビートが瞬く間に静かになった。効果てきめんで自分でも驚いた。今、感じている全てを認めることを繰り返してきた成果が出せた。

 

そして、意を決して電話をかける。

 

最初に出た方へ諸事情を説明し、確認&繋ぎで待たされること1分ほど。

静かになった電話先とは打って変わり、自分のほうは再度動悸祭りが始まっていた。

動悸に気づいたので、また感じ切ることにした。

 

『ジェットコースターに乗る前ってこんな感じかも?』

『そっか。今、アトラクションに乗っていると思えばいいのか。』

『こういう身体を伴ったドキドキ感も生きてる間だけだから、楽しんでおくかな。』

 

ドキドキとは裏腹に、視点を変えて現状を感じようとしている部分はかなり冷静だ。

強がって無理やり『そう思おう!』としているのではなくて、自分が本当にそうだと思うから、今のまんまを感じておこうと受け入れている感じだった。

 

目を瞑ってドキドキを静かに楽しんでいる状態は、ちょっとした瞑想にもなっていたようで、そのおかげか次に電話が繋がった頃には、スーッと落ち着けていた。

 

そのあとはそこまで緊張をすることもなく、むしろ堂々と話せていた気がする。

 

「書類等を確認したのちに市役所へ行こうと思います。ただ、わたしはマスクができないので他の方のご迷惑になるようでしたら、市役所のほうで窓口の対応を考えていただけるとありがたいです。」

 

と、付け加えてお話をさせてもらったところ、

 

「そうなのですね。相談室などの個室もありますので大丈夫だと思います。市役所へ来られた際は、〇〇(電話対応してくださった方)を訪ねてください。」

と、丁寧に対応していただけた。

 

電話をかける前のドキドキ度が100%だとしたら、最後のほうは5~10%ぐらいだった。

 

次の日、市役所へ出向いて無事に手続きは完了!

父の書類が必要だったこともあって、ちょうど休みだった父と母と揃って行くことになったのはちょっと予想外だったけど(笑) 正直、心強かったのは事実だね。

 

今回のドキドキ感に、もっと自分を知るヒントが隠れているはずだから、この経験をまた1つ踏み台にして自分を知ることができたらって思ってるよ。

 

1つ1つ。諦めずに、やっていく~!