山ほどもある大きな津波が町をのみ込みながら迫ってくる。
死ぬ覚悟をしながら近くにいた愛猫を抱きかかえて身構えた。
しかしなぜか生き残り少しホッとしたのもつかの間、
同じ方角からさらに巨大な第二波がやってきているのが見える。
その波を見て思った。
『あの大きな波で死んでしまうと思っているから怖いのだな。よし。』
覚悟を新たに何を思ったかといえば、
波が来た瞬間に波ではないものにしようと思ったのだ。
腕から離れた愛猫をもう一度抱え、その瞬間をまつ。
『来た…!
だがこれは波ではない!!』
その瞬間に、波は水ではなく白い光の波となって町とわたしを通り過ぎていった。
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ベッドの中で目を覚ましたわたしは、
夢を思い返しながら夢の中での自分の所業に心で感想を述べる。
『まーた、夢の中で意識を変えようとしたのね。
疲れそうだから夢のなかでまでやらんでいいのに。』
最近は、夢のなかでも "意識" を変えようと奮闘している自分に出会う。
人が死ぬ夢もたくさん見るが、
たぶん使い慣れた思考が死んでいっているのだろうと勝手に考えている。
みんなはどんな夢を見るの?
今日も面白い夢を見ようね。