~ゆるふ らいふ~

緩んでホッとして我に還っていくわたしの記録

唯一の救い

知らない悲しみを掬ってあげたいのに掬えない。

 

掬えるのは断片的に覚えている諦めの時ばかりで、

諦めに至る肝心の悲しみは覚えていないから救いようがない。

 

『誰もわたしのことなんかわかってくれない。』

 

一桁の命を自ら投げ捨てようとするほど何をそんなに背負っていたの?

 

『将来なりたいものなんてないけど、

 ないなんて言ったら変な子だって思われるだろうし何より先生が困るだろうから。』

 

最初の記憶に近い4~5歳にはもう周りを見て自分を諦めていたの?

 

ねえ、どうして?

何があったの?

 

きっと何かがあったんだろうと想像をして、

「怖かったね。」

なんて言ってみても当てずっぽうで届かない。

 

掬えない。

 

救えない。

 

唯一の救いがあるならば、

その子がここまで生きてきたことが何よりの救いだ。

 

 

今のわたしができることをしよう。

 

生きてきたという真実が意味することを掬いとって、その真実に寄り添おう。

 

彼女の覚悟を抱きしめて、今に生きよう。

 

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