~ゆるふ らいふ~

緩んでホッとして我に還っていくわたしの記録

どう思われてもいい覚悟

新年早々、

「ごめんだけど、今日は帰ってくれる?」

なんて親族へ言う(言える)日がくるとは思わなかった。

 

わたしには兄がいるのだけど義姉は少し発達障害の気がある。

そして、全員ではないけどその娘たちにも発達障害だと思う子たちがいる。

今は支援学級に通っているけど、今後は養護学校も視野に?という段階だ。

 

障害とは名ばかりの特性ではあるものの、確定しているわけではない&本人も気づいていない状態だと『どうしたもんか…』と思うシーンがよくある。

 

特に義姉はグレーゾーンのような感じなので、話している間は特に支障がなくても『え?この雰囲気でも察せない…?』というタイミングが急に訪れるのでコチラが逆に困惑したりすることが今までも多々あった。

 

『もしかして義姉もそういう特性があるのかも?』と気づいたのは、姪たちが小学校へあがり少しずつ特性が見られてきてから。

 

多くの日本人に特有の "暗黙の了解" が今までも通用はしていなかったけど、『もしかして特性のために苦手なのかも?』と考えたら合点のいくことが多くなってきた。

 

冒頭の言葉も義姉に向けた言葉だ。

 

年が明け、元旦から今日まで毎日身内や親せきがうち(実家)には代わる代わる訪れている。

 

大人だけではなくたくさんの孫たちも一斉に挨拶にきてくれるため、大人同士の挨拶はそこそこに、ほとんどは子守をしているような状態になる。

 

普段からそういう状態ならまだしも、大運動会状態が朝から夜まで丸2日続くとさすがに実家チーム(父・母・わたし)は疲れてしまう。なので3日目の来客が帰ったあとは久しぶりに母と2人で束の間の静寂に安堵してた。

 

そのとき玄関のチャイムが鳴った。

予想はできてたけど、来たのは元旦・2日ともうちで過ごした義姉と姪たちだった。

 

「お皿を返しにきただけだよ?」

と一番末っ子の姪は言うけど、目的はうちで遊ぶことなのは容易くわかる。

なぜなら皿を返したあと、義姉も姪たちもその場を微動だにしないから。

 

うん。子どもたちの気持ちはよくわかる。けど、【親しき中にも礼儀あり】という言葉を敢えて使わせてもらうなら、

『正月・2日、どちらの日も丸1日うちで過ごして夜ご飯も食べて帰るぐらい長く居たのだから、今日は遠慮しておこうか。とはならないのかね?』と、義姉に対しては一応思うわけだ。

 

まァ、そこを掴むのが苦手な特性だと踏んでいるので、

『どこまで通じるか?』

言葉は悪いけどこの機会を使って義姉へ試してみることにした。

 

元旦・2日は義姉とも姪たちともケタケタ笑って過ごしていたわたしが、いつもより少し真剣な顔をして、

 

「ばあちゃん(うちの母)は年末前に手の手術をしたり、正月の準備やら来客の対応やらで疲れているから今日はもう休ませてあげてね。ごめんね。」

と、やんわり言ってみた。

 

が、義姉は全く動く気配なし。

 

一般的なパターンだと、こういう言葉を言われたら、ママである義姉が、

「ほら。ばあちゃんにお皿も返したから帰るよ~。」とか言って子どもたちを諭すような言葉をかけそうなものだが、出ない&動かない。けど、ここまでは想定済み。

 

なので、今回は必殺☆ダイレクトに伝える を発動した。

 

「おばちゃん(わたし)もお正月からたくさんの人と長い時間お話したりして疲れちゃった。 ごめんだけど、今日は帰ってくれる?」

 

最後の言葉は義姉へ向けて少し強めに言った。

 

義姉は、

「(ため息)ほら… あんたたち、帰るよ。」

と、しぶしぶ?しょうがなく?な感じで子どもたちを集めて帰っていった。

 

ため息をつきたいのはこっちだよ~~。苦笑

まだ小さい姪たちもいるところで「帰って」なんて本当は言いたくないんだけどね。

でも、伝わらないなら伝わるまで言うしかない。

 

義姉たちが玄関に向かうなか、母が『ありがとうね』って手だけで合図をしてきた。

 

心身ともに母が大変なのは近くにいる自分がよくわかる。

一昨年の暮れには母の父が亡くなり、明けた去年の正月過ぎには母の弟が亡くなった。

数日後には一年忌のために実家に戻る予定がある母。今年、うちは喪中なのだ。

 

見えない部分を汲んでほしい気持ちは正直あるけど、それは期待になるからアウトだし、義姉はそこを捉えるのがきっと苦手な人。

 

なら、これからは自分なりに対応を変えていくしかない。義姉が嫌いなわけじゃないからこそ、今後はわかりやすく伝えられるところは伝えてコミュニケーションを図っていけたらいいなと改めて思えた。

 

そして何より、どう思われてもいい覚悟が新年早々また1つできた気がする。笑

ありがとう!義姉!