昨日15時頃、これといってしたいこともなくてボーっとしていたのだけど、何だか心が落ち着かないものだから自分へ『どうしたい?本当は何がしたい?』ってなんとなく聞いてみたら、
『浴びるほど波の音を聴いて、浴びるほどボーっとしたい!』って声が聞こえた。その瞬間になぜかボロボロと涙も出た。
自分でも反応に驚いたけど『じゃぁそうしよう!』ってことになって、久しぶりに海へ行ってきた。
南国の海。まだ肌がヒリヒリするぐらい陽射しが強い。(飛び出すように出てきたため、日焼け対策を全くしていなかったことをここで少し後悔…)
日陰でお茶を飲んだり靴を脱いで波に浸かってみたりするも容赦ない暑さ…。
でも1時間ほど経ったら少し雲がかかってきて若干肌に優しい塩梅になってきた。
風にも涼しさを感じられるようになって、ふと空を見上げると奥行きのある青の濃淡。
雲から零れるやわらかな光の筋。
海へ行くとは言っても、本当はサッと行ってボーっとできたらサッと帰るつもりだったのだけど、太陽が沈むところをどうしても見たくなって砂浜でしばし待機することにした。同じ目的だと思われる人たちも少しずつ集まり、各々太陽を臨む。
そして、海が黄色になり出した頃にはもう一度波に足を浸けたくてしょうがなくなった。キラキラの海は、最初に足を浸けた時よりひんやりと冷たくて、小さな波たちは黄色の光を抱きながら打ち寄せてくる。波が光を抱いているのは、まるでガラス越しに太陽を見ているみたいだった。
黄色がだんだんと深い藍色へと変わっていって、このまま暗くなっていくのだと思いながら波で足を洗っていたら、辺りが急に明るくなった。
何事かと驚いて太陽のほうを見たら、空も海もオレンジ色に染まっていた。
最後にそんなサプライズがあるなんて知らなかった。
ダイナミックな自然の移ろいに圧倒されつつ、沈むまであと少しの太陽を見ていたらようやく赤く丸い姿が肉眼でも見えた。『ありがとう。お疲れ様。』普段そんな声かけはしないけど、そんな気持ちが自然と湧いた。
沈む太陽が三日月にバトンタッチをしていく。
水平線に見えていた赤い線が消えるまで見送ったあとようやく帰路についた。
途中ふと気になったケーキ屋さんへ寄って、ちょうど残っていたケーキを2つ買った。母とわたしの分♪ v( ̄▽ ̄)v
疲れや暑さも相まって海で思っていたよりボーっとすることは叶わなかったけど、浴びるほど波の音を聴き、浴びるほど自然と居れた。
足を波に浸けるときは『海とダンスしよう♪』なんて思っている自分がいるんだから、自分でも面白いぐらいロマンチストだね。笑
自分に心を寄せてあげられたからこそ、そんな体験ができた。
これからもこういうシーンを大切にしたい。