23時半、愛猫がベッドの上でげっこ。
カゴで寝るのはいいのだが、
首を預けすぎて圧がかかりオエッとなるコントのような展開がなんとも愛猫らしい。
『なんと素早い動きっ!』
などと自分に感心するのも、
三つ折りにした新聞紙で瞬く間にげっこを受け止めていく神業を披露するからだ。
とはいえ、不意打ちだった今回は1回目がまるごとシーツの上。
残り数回をギリギリで受け止めたあと、すぐさま掃除という名の処理に取りかかる。
汚れたシーツの下に新聞を挟み、マットへ染みこんでいかないよう応急処置。
その後すぐにティッシュで吐瀉物を除去。
さらにティッシュで軽く上からトントンと押さえて汚れを吸着させる。
(ちなみに絨毯などの場合は、
吐瀉物を除去してから薄めた中性洗剤液を吹きかけて汚れを浮かせながら拭き取る。
繊維に入り込んで取りづらい時は歯ブラシなどを使うと便利。
油汚れなので水だけではなかなか落ちづらい。汚れをとったあとは水拭きしておく。)
その後、
愛猫が落ち着いてきたのでシーツを抱え洗濯機へGO!
部分汚れ専用の洗剤を汚れた箇所に塗布してから、
洗濯洗剤を溶かした水を張った洗濯機内でしばし浸け置き。
0時。
20分ほど浸けたので洗濯機を回す。
1時。
洗濯が終わったシーツをいそいそと洗濯機から取り出し、
外灯をともして夜の庭へ出る。
湿気が逃げ切らない家の空気に対して、外の空気は風が冷たくて気持ちがいい。
雲がかかっている月にしてはやたら明るいと思ったら、どうやら明日は満月。
なるほどどおりで明るいわけだ。
濡らしてきたタオルで竿竹をササッと拭いてシーツを干す。
洗濯ばさみを留め損ね、
一瞬シーツが落ちそうになったというか、たぶん少し落ちたが氣にしない。
そんなことより、
自分でも驚くほど素早く動いたかと思えば、
洗濯機を回し、月を見て、夜な夜なシーツを干し出すのだからそれだけで面白い。
庭から帰ると、
メガネをつけたまま寝ていた母がむくりと起きて何事かと尋ねてきた。
げっこシーツを洗って干したのだと言ったら、特に反応はなかった。
別に朝でもよかったことを何だか夜にやりたくなってやったら、
もうそれだけで面白かった。
げっこ仮面はいつ登場するかわからない。
ベッドに新しいシーツを敷き、
カゴのふちにアゴをのせて寝る愛猫のためにバスタオルで高さ調整を施しておいたら、
案の定また同じ格好をして寝始めた。
「懲りないな。笑」
と言いながら感謝をする。
「君のおかげで新しいシーツで眠れて、面白い夜を体験できたよ。ありがとう。」
厄介事も視点次第。
なかなかそう思えない時だってあるけれど、それもまた一興だね。
2時。
ご飯を食べに起きてきた愛猫が一声鳴いて、カゴへ戻り寝始める。
出した分、きっとお腹が空くだろうからご飯を足しておこう。
おやすみ。げっこ仮面。