冷えた急須のなかに濡れた茶葉を発見。
『よし。玄関掃除に使おう。』
水切りの甘い茶葉を撒いて茶葉がたたきに引っ付いてしまい掃除が余計に大変になってしまったとき以来、茶葉はこれでもかってぐらい、ぎゅっと水を切ってから撒くようになった。
ちょっとだけ湿っている茶葉をたたきに撒いて掃くと、土埃が舞いにくく埃も絡めとってくれる。しかも、ほんのりお茶のいい香り。昔の人の知恵はすごい。
昨夜、救急隊の人たちがバタバタと上がってきた現場に茶葉を撒いていると、『生きてると本当に色々なことが起こるもんだなァ…』と改めて考えさせられた。
父が入院した。意識もあって命に別状はないけど、ただいま絶賛動けないのでもうしばらく病院のお世話になる予定だ。
予想外なことが起こった時、少しでも自分の気持ちを軽くしてくれるのが掃除や片付け。ただし、やり過ぎは厳禁。ほどほどにしないと逆に余裕がなくなってしまう感じがする。
出来事に本当は良いも悪いもないけど、やはり気に留めるような心配なことが起こると心の循環も止まって、見えている景色もなんだか止まっているように見えてくる。
心を今に寄せて、1つ1つを丁寧に感じながら動くようにするとシーンがきちんと移り変わって安心できる。掃除はそれを感じやすい。変化とか循環ってどのシーンでも大事だなってこういう時は余計に気づかされる。
ほどほどきれいになった玄関に今度は秋のリースを飾ろう思い、ただいま製作中。相変わらず100均の紙紐やペーパーナプキンなどのお手軽な材料で作ってるよ。
秋風のようにさらりと吹き抜ける風を心にも玄関にも流して循環をさせておきたい。その流れが、帰ってきた父の気持ちを少しなりとホッとさせでもしたらラッキーだしね。
今という風に甘んじて乗り、感じたままの全てを、今をそのまま生きる。