ハーイ。変な話しまーす。(変な話は突然に)
このブログを長めに観察してる人は知ってると思うけど、わたしは少しばかり変な体験が多い。
何かが常に視えます。とかではなく、たまーに「は?なに今の?」って感じで、視たり聞いたりするけど結局何なのかわからないまま終わるパターンの体験が多い。
もちろん、メンタルの状態が影響して「そういう体験してるんじゃない?」って自分でも常に疑問には思ってる。「うん…これは有り得ないな。」「そんなわけないな」と。でも、しっかりと体験はするから「一体何なんだったんだろう」と気にはなる。
今回もそんな体験の1つ。別に怖い話とかではなく、今回は姉も一緒に体験した面白パターンだったので記録しとく。
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それを観たのは先月、母方の祖母の葬儀から自宅へ戻った日のこと。
祖母がいる島へ渡るため、朝一でフェリーに乗り、最終便1つ手前のフェリーでバタバタと帰ってきた。姉を助手席に乗せ、帰り道に休憩がてらファミレスで腹ごしらえをしてから自宅へ戻った。
陽が長くなってきたとはいえ、自宅へ帰りつく頃にはさすがに真っ暗。
島を出る前、1週間ほど自宅を留守にする母から「帰ったら花に水をかけといて~」と頼まれていたのを思い出し、暗くなった庭へ出た。
花が置いてある場所には外灯があるけど、水道の場所には灯りがない。水道側にある大きな窓のカーテンを姉が開けて見え易くしてくれた。
如雨露に水が溜まるまでしばし静かに待つ。カーテンを開けたとはいえ、いつもより明るいと思ったら満月か満月に近い夜だった。
薄っすら雲に覆われた月だけどいつもより明るく、月の下には白く長い雲がスーッと棚引いているように見えた。「ほう…キレイだね」と思いながら1回目の水かけに出発。一鉢一鉢、たっぷりと水をかけると如雨露はあっという間に空っぽ。
水道へ戻り、如雨露にジョバジョバと水が入っていく音を聞きながらまた空を見る。暗さに慣れてきたせいか月の下にある白い雲の形がさっきよりくっきり見えてきた。
そのとき、白い雲の上におかしなものもくっきり見えてきた。
真四角か長方形か。何だかおかしいぐらい形の揃ったいくつもの黒い四角がさっき見た白い雲の上に並んでる。
「空中都市?」「何かが反射してる?」「龍の背びれっぽい?」
自然のなかにあるあまりにも不自然な形と光景に「おかしい」と感じたわたしは、2回目の如雨露を片手に窓を叩き、家のなかにいる姉を呼んだ。
「月の下に白く長い雲があるのわかる?」
「うん、わかる。」
「その白い雲の上に真っ黒の四角が並んでるのわかる?」
「えー?ある?わかんない」
明るい室内に居た姉に黒い四角群は見えない様子。
「そっかぁ…あれ絶対おかしいよ」
「まじかぁ。見えないな…」
お互い少しガッカリしつつ、「また1人でおかしいもの見て終わるパターンだなこれ」と思いながら水をかけ、3回目の準備に取り掛かる頃にはもうだいぶ黒い四角は崩れて、4回目の最終回には完全に空に溶けてた。
「えー見たかったなー。もう見えないかな?」
如雨露を片付けて家にあがってきたわたしに姉が言う。
「うーん、もう見えないと思う。最後のほうはもう崩れて見えなくなってたから。」
「そっかぁ…」
何とも残念そうな姉の姿を見て、ダメ元で「どうかなぁ」と近づき、ついでにリビングの電気を消して大きな窓から2人で顔を出してみた。
「黒い四角が並んでて空中都市にも見えたし、龍の背びれみたいにも見えたんだよね…。あー…やっぱもう消えちゃったね」
そう言って頭を引っ込めようとした瞬間、背中側に立ってた姉が突如驚いた声で言う。
「え!?口開けてるんだけど…!?!?」
「???」
急に何を言ってるのか?と、さっぱりわからなくて「え?口?」と言ったら、姉が「龍が口を開けながら動いてる!」と。
「どこどこどこ??」
「ほら、あの月の下に黒い線みたいなのあるのわかる?あれが右から口開けながら入ってきた」
おかしなことを言い始めた自分も大概だけど、姉も大概だ。
しかし、姉が言う場所を見たら確かに黒い線が動いてる。月の明かりのせいなのか屈折だとか何かの影響なのかわからないけど、確かにその黒い線は上下しながら所謂「龍みたいな動き」をしながら左へ移動してる。
2人して「え?え?」となったまま黒い線がなくなるまで見てたと思う。(変な展開過ぎて正直最後まで覚えてない)
変なムーンショーがたぶん終わったのち、「口が開いてたってどういうこと?」と改めて聞いたら、姉が絵を描いてくれてた。「龍のシルエットってあるじゃん?まさにあんな感じ。それが口を開けて月の下に右側から入ってきた」と。
たぶんこんな感じ。
わたしが見たときは、姉の言う頭の部分は見えなくて黒い線が左に向けて移動してた。
頭がないとヘビっぽいわけなんだけど、ちゃんと上下にうねりながら進んでたのは驚いた。
2人で興奮冷めやらぬまま話をしながら、1人で変な体験をするのがお決まりのわたしは、2人で変な体験ができたことにちょっと安堵してた。「わたしだけがおかしいわけじゃない」とたぶんそう思いたいのだ。
「今、あの月の辺りに魚群探知機おいたら大漁なんじゃ…」
「アニメ日本昔ばなしみたいに、ばあちゃんったら龍の背中に乗って旅立ったのかな…」
人はあまりにも変な体験をするとくだらない冗談を言いたくなるのかと思ったけど、くだらない冗談は別にいつものことだった。
次回また姉と会ったときに「あの夜は面白かったね」と話したいけど、変な体験をしてる人たちは少し危惧することがある。これはよくある話だけど、同じ場面を体験したのに相手が出来事をキレイさっぱり忘れることがあるのだ。(姉には忘れないよう事あるごとに話し続けておこうと思う)
その後、何か特別なことが起こったわけじゃないけど、1つの大きな転機なのでは?とは思ってる。そして、たぶん今後は変なことのスケールがより大きくなるとも思ってる。なんとなくだけど。
こういう何ともいえない不思議で答えのない体験はリアルではなかなか言いづらいけど、ここには記録がてらこれからも残していこうと思うよ。
最後まで見てくれてありがとう~