『寒い』と感じられるのは、『暑い』を知っているからこそ。
『不味い』は、『美味しい』を知っているからだし、
『好き』は、『嫌い』を知っているから。
もちろん全て、逆も然り。
全てを知っているからこそ、対比ができる。
全てを知っているからこそ、感じられる。
無価値観という味わいも、自分の本当の価値を知っているからこそ感じられる。
愛されていないという感覚も、本当の愛を知っているからこそ感じられる。
本当の価値も、本当の愛も、自分がすでに持っている。
持っているというよりは、それそのものだったりする。
だから、外側に求める必要はないし探す必要もない。
自分のなかに全てがあるという豊かさそのものに気づくだけでいい。
愛であり、存在そのものの自分を、自分はもう知っている。
知っているからこそ全てを感じられるというパラドックスが、
自分をもっともっと自由にしていく。