「6万円が入った封筒を落としてしまったかもしれない…。」と急に車内で慌て出す母。
かなり久しぶりに昼食を外で食べた帰り、現金入りの封筒が忽然と消えてしまった。
封筒を扱っていた母は自分の鞄や車内をくまなく探すが見当たらない。
父とわたしも母の話を聞きながら座席の下やめぼしい場所を探したがナッシング。
ついさっきまでザ・ピーナッツの曲をやんやと歌って盛り上がっていた車内だったが、
今はキャンディーズだけが小声で盛り上がる静かな車内になってしまった。
しかし、わたしは『え?これから何が起こるの?笑』と静かな中で期待モード。
父も「キツネにつままれたみたいなだな。ひょんなところから出てくるかもね。」
なんて具合で車内の3人中2人がテキトーモード発動。
それと同時に『こんなことって滅多にないし、これってお試しかも?』と思った。
何のお試しかといえば、意識の焦点をどこに当てられるかのお試し。
以前だったら母と一緒に焦って諦めて、残念がる母を丁寧に宥めてたかもしれない。
でも今回は残念感が漂う母に、
「これはお試しかもしれない♪」なんて楽しそうに言うのだからひどい話だよ。笑
車内に三味線が鳴り始め、BGMは松村和子さんの『帰ってこいよ』に。
わたしが両親向けに曲をセレクトして好き勝手作ったCDなので何でも流れる仕様だ。
「帰ってこいよ~♪ 帰ってこいよ~♪ お金も友達連れて帰ってこいよ~♪笑」
そんな替え歌を歌いながら無事に帰宅。
結果、
6万円の入った封筒はやっぱり帰ってきた。
見つけたのは父で、
どうやら車のスライドドアに挟まってドアが開くたびに車内後方へ押されてたらしい。
隠れ方が器用すぎん?笑
簡単に深刻でネガティブになりそうになるシーンだけど、
何か『どうなっても大丈夫』っていう意識が強くなっていたことに今回気づいた。
自分が6万円を落としてもそう思えるのか?って言われれば、
その時じゃないとわからないけど、以前みたいな深刻さにはならないかもなって思った。
本当に無理だったら「助けてください。」って言える自分になっているからかもね。
母にとっては災難だったかもしれないけど、
昼食を食べるだけのつもりが何だか面白い1日になった。
きっとわたしの為に起こったことに違いない!…と、思うのもまた楽し。笑
我に還ればお金も帰る。巡れ巡れ♪ どんどん巡れ~♪