火ってわかりやすいエネルギーだ。
大きな火をおこそうと思うなら、
タイミングに応じた燃料を都度選んで追加していく必要がある。
火口(ほくち)に火がついた段階で焦って大きな薪や湿った枝を入れてしまえば、
火の勢いは途端に弱くなって煙とともに消えてしまう。
逆に、炉の温度もあがって大きな火が安定して燃えている時は、
大きな薪や湿った枝なんて一瞬の抵抗でしかなくなり、あっという間に火に包まれる。
わたしたちの本来の意識(エネルギー)も、
まさにこの大きな火のようにいつだってパワフルで勢いがあるんだけど、
各々がもつ様々な抵抗が邪魔をして本来の勢いを失っている人がほとんどだ。
『涙は見せちゃいけない』『親孝行しなきゃ』『卵は1日1個まで』『太っちゃダメ』
面白いほどのありとあらゆるラインナップの抵抗が、
ここでいう大きな薪や湿った枝のようにどんどんとエネルギーを小さくしていく。
わたしは今、この小さな小さな抵抗たちを1つずつ認めることによって手放し、
ようやく安定しはじめた火を大切に大切に育てている。
来客が怖い自分も、体力がない自分も、時間が守れない自分も、まずは認める。
そして『そんな今の自分が最高に最強。』ってOKをして、問題にせず手放す。
問題を問題として受け止めて解決しようと長らくやってたけど、もうやめた。笑
なぜなら本来の意識には、問題そのものがないってわかっちゃったし、
問題にしてしまうと抵抗力そのものを強くしてしまうことにも気づいたから。
ただひたすらに邪魔をしない。
元々の大きなエネルギーに戻るために、今の火の勢いを弱めるような抵抗を加えない。
それだけに集中するほうへ今は舵を切ってる。
意識の深掘りをやりながら、火遊び(焚き火)をやっていて良かったって思った。
自分で抵抗をつくって投げ入れてたんだってすごくわかりやすかったから。
川の流れとかでも同じだね。
大きな岩や樹を置いてしまえば水の勢いは失われて、場所によっては淀んでしまう。
血液の流れもまた同じこと。
本来の流れ、リズム、そういうのがあるってわかると、
抵抗を付け足すよりも余計な抵抗を取り除くことが1番手っ取り早いって思える。
問題がなくなると人間って困っちゃうからね。
困ること、どんどんやっていくぜー。