~ゆるふ らいふ~

緩んでホッとして我に還っていくわたしの記録

これでよかったんだ

「○○さんの魔法の手を感じたいのでちょっと寝ますね。」

 

そう言って美容室のシャンプーチェアの動きに合わせて横たわる。

 

話し好きのわたしに、話し好きの美容師さん。

カットをしながら、カラーをしながら、シャンプーをしながら、

マンツーマンののんびり空間はいつだっておしゃべりに豊かな花が咲く。

 

楽しい。

でも前回気づいたことがあった。

わたしちょっと無理してたなって気づいた。

 

お願いもされていないのに『ちゃんと聞かなきゃ』みたいな気持ちになって、

勝手に無理して聞いて疲れてた。

 

おしゃべり自体は本当に楽しいけど、

リラックスをしに行ったつもりが何だか損をしたような変なガッカリ感があった。

 

だから今回はシャンプータイムになったら感じることに集中しよう。ゆったりしよう。

そう決めていた。

 

「は~い。おやすみなさい♪」

 

寝る宣言を気持ち良く後押ししてもらってシャンプーがはじまったかと思いきや、

 

「あ、ちょっとまってね。」

 

と言って控え室に消えた美容師さん。

すぐ戻ってきたけど、何をしに行ったかもすぐわかった。

 

ゆったりとした心地よい音楽が店中に流れはじめた。

何ともいえないあたたかい気持ちになりながら再びはじまったシャンプー。

 

静かだけどあたたかくて嬉しい。

自分がどうしたいのかを言う練習に少し勇気は要ったけど、

『これでよかったんだ』『できた』って自分のなかの枠が1つ外れた。

 

「やっぱり魔法の手だったわ~。幸せ。」

 

本当に寝はしなかったけど、思う存分シャンプータイムを堪能できた。

小さい枠がたくさんあるわたしだからこそ、少しずつ手放して楽になっていく。

 

帰りにドラッグストアへ寄り道をして、見た目も香りも最高のワックスを手に入れた。

マスクをせずに堂々と。軽やかに。

 

自分で決める。決められる。

この意識で生きたいから、そう生きていく。

 

 

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