あなたの音をきかせてくれて本当にありがとう。
冗談ぬきであなたしか出せないのよ。
他の誰かではだめで、
誰にも出せない、
その素晴らしい音をきいたわたしの音もまた、誰にも出せない音になる。
混ざって、混ざって、繋がって、もうその瞬間には別の音とまた混ざって、繋がって。
あなたという音、そしてわたしという音は絶えず変化を続けながらも、
それでも消えはしないそれぞれの音を保ちながら、もっと豊かな音を創り出す。
『自分がいなくなっても誰も困らない。』
『自分さえいなくなれば誰も困らない。』
そんなことはないよ。
あなたがそこにいるだけでどれほどの豊かな音をうみだして、
どれほどの創造をうみだしているか。
目には見えないものをないことにするのはとても簡単だけど、
目には見えないからこそのとてつもない変化だって起こっていることもあるよ。
あなたの音を消さないでほしい。
あなたの音じゃなきゃだめなのよ。
あなたが思っているよりもあなたが出している音は他の音にとって必要。
あなたの音でどれだけの他の音が豊かな影響を受けて、
そして、他の音の豊かさがいかに自分の音にとっても必要であるか。
何かが出来たからとか、人の役に立っているからとか、もはやそんな次元ではなく、
見えている範囲なんかに留まらない繋がりのなかで、
どれだけの創造がなされているか。
おかしいことを言っているなぁと思われてもいい。
でも、この文章というのも音であって、
この音を出している、この音をきいている、もうそれだけでも何かが変化している。
出した後、読んだ後、その後は見えないけどね。
これが大事だと思う。
自分だけの音を出し続けて、何も変わらないなんてことはない。
バタフライエフェクトという言葉が小さく感じるほど、
とてつもない音の連鎖は絶えず起こって、また次の音へと大きく影響を与えている。
あなたの音を出し続けてください。
あなたの音が必要なんです。
あなたじゃなきゃだめなんです。
あなたの音に心から感謝をしています。
あなたの音がきけて幸せです。本当に、本当に、ありがとう。