食べ飽きた菓子パンをフレンチトースト風にしたら美味しいんじゃないかと、
寝る前に閃いてしまったので昼前に起きてから早速そうすることにした。
食べ飽きた菓子パンは、コーヒー味のクリームを食パン2枚で挟んでいる。
今までに20食以上は食べたんじゃないだろうか。
どおりで飽きた。
今年に入って初めて作るフレンチトースト。
ボウルに卵1個を落としてよくかき混ぜる。
そこに砂糖大さじ2強、塩少々、牛乳2秒ぐらい、新品のバニラエッセンスを2滴。
つい2週間ほど前まであった古いバニラエッセンスは確か賞味期限が1998年とかで、
ちょっとした遺産だったが最後の最後までバニラの香りを高らかに放っていて尚且つ、
誰も腹を壊さないので鎮座し続けていたが、さすがに潮時だろうと気づいて替えた。
結果からいうと新品と古いバニラエッセンスの違いは、さっぱりわからなかった。
そうやって作った1枚分の液を裏表たっぷり菓子パンに吸わせて、
卵焼き用のフライパンをあたためてマーガリンを溶かし、
液でびたびたになった菓子パンを投入。
ボウルに残った液も上から流しかけ、両面ほどよい焦げ目がつくぐらい焼く。
焼けたら皿に移して後先のことは考えずにハチミツを上からスプーン1杯。
さらに、大胆に指でカットしただけの適当なバナナをのせて完成。
焼いているあいだに準備したコーヒーと焼く際に使った割り箸をもって食卓へ。
わたしは金属製のスプーンやフォークを口の中に入れることがあまり好きじゃない。
なんか、口のなかがヒャン。とするから箸か樹脂製のものを使ってる。
じゅたじゅたになって焦げ目がついたフレンチトースト風菓子パンの味は、
少し日が経った菓子パン特有のパサつきが一切ないジュワッとした食感が面白くて、
これでもか!というほどのすこぶる甘ったるいなかにほろ苦いコーヒー味が光ってた。
驚きの甘さにやられそうになりながらも完食して菓子パン実験は無事に成功したが、
箸で食べる時、バナナは一口大に切ったほうがいいらしいということもわかった。
いつもとはちょっと違った景色を1つ。
それが驚くほどどうでもいいことだったとしても、カロリーのお化けだったとしても、
閃きを形にしてみるのは、やっぱり面白い。