~ゆるふ らいふ~

緩んでホッとして我に還っていくわたしの記録

新しい体験

愛猫が1階に敷かれた父の布団で寝ている。

 

愛猫の彼は9年ほど猫をやっているが、

わたし以外の布団で寝たことはない。

 

なぜなら、

彼のご飯やトイレは2階のわたしの部屋にしかないため、

必然的に寝る時はわたしと寝ることになるのだ。

 

だが、今は父の布団で寝ている。

 

どうせ途中でご飯を食べたりするために起きるのだから、

ぐっすりと眠る前に2階へ誘導するのことが常なのだが、

今日はそのまま見守っている。

 

わたしの勝手なお節介だが、

普段、家の限られたスペースでしか過ごしていない彼に、

新しい体験をしてもらいたいと思ったからだ。

 

川の字にしては小さい川だが、母と父に挟まれて彼は寝ている。

大きな布団の上で、ちょこんと丸くなって寝ているその光景がなんとも愛おしい。

 

こんなことを言うのも気恥ずかしいが、

わたしが彼の場所に居たらきっと泣いてしまうだろう。

 

両親と一緒に寝た記憶がないということもあるが、

想像しただけで色々こみ上げてきしまい、これを書きながらも涙が出る始末なのだ。

 

まさか愛猫に自分を重ねて涙が出るとは予想外だったが、それ以外でも、

まるで我が子が初めてのお泊まりチャレンジをしているようにも見えてしまい、

布団に目を向けるたびに泣いたりにやけたり写真を撮ったりしながら、

寝息しか聞こえない1階で色々気づかせてもらった。

 

新しい体験をさせてもらっているのは、わたしのほうだった。

まだ動く気配のない彼に、後で感謝と一緒に伝えようと思う。