~ゆるふ らいふ~

緩んでホッとして我に還っていくわたしの記録

ハンドクリーム物語

ポイントの使用期限に煽られてネットで買い物。

 

配送希望を5日後にしてOKボタンをクリックした瞬間、フと思った。

 

『あ、今のわたしは 5日後まで生きている。 と思っているんだな。』と。

 

正直、今までそんなこと思ってOKボタンを押したことなどない。

でもなぜか今回はそう思った。

 

もしわたしが3日後に死んで、5日後に葬式をやっていたとしたら、

『あの子はこれが欲しかったんだねぇ…使いたかっただろうに…』

と、わたしの冷たくなった手に新品のハンドクリームが塗られ、

そのまま棺に堂々と侵入してきて一緒に灰になるのだろうか。

 

まぁそれならそれでいい。

それくらい死とはこの世界の日常なんだ。

結局、生も死も大きく変わるようで変わらない。

すべてが大きな流れにヨイショとのっているだけ。

いきなり燃やされるハンドクリームも流れのひとつだったのだろう。

 

…そんなハンドクリーム物語を健気に想像してみたものの、

『これなら数ヶ月は使えるだろう!』

と意気込んで買っている時点で、生への執着が5日ではないという可愛い事実。

 

『こうなったらモチモチでぷるぷるの手にしてやる…!』

また1つ楽しい執着が増えてしまった。